ドライマウスは50代以上の女性に多いということが統計からわかってきています。女性の唾液の分泌量は、50歳以降、年齢とともに徐々に少なくなっていくケースが多く、ドライマウスに陥る可能性が高いのです。
この病気は、何の原因もなく突然発症するという性質のものではありません。女性にこの病気が多い原因として、「女性ホルモン」とのかかわりを考えたり、あるいは「女性特有の、もしくは女性に多い病気」にその本質的な原因があると考えられています。
それではここから、なぜ50代以上の女性がドライマウスになりやすいのかについて原因を見ていきましょう。
女性ホルモンと唾液の分泌量は非常に密接です。特に女性の場合、50歳を過ぎると女性ホルモンの働きが低下していきます。これによって、唾液の分泌も停滞気味になります。そうすることで、ドライマウスの症状に至るというケースは非常に多いのです。
ストレスによってドライマウスを発症する例は、女性だけに限らず、男性のケースも多いです。ただ、ストレスによって女性ホルモンのバランスが崩れやすくなるのが、更年期以降の女性であることは事実でもあります。更年期障害のいろいろな症状が身体的、精神的なストレスとなって、さらにホルモンバランスが悪化することがあるからです。
50歳以上の女性の場合は特に「シェーングレン症候群」とのかかわりが考えられます。なぜなら、シェーングレン症候群の場合、更年期以降の女性が発症しやすい病気群だからです。
シェーングレン症候群の典型的な症状として、「唾液の分泌量の減少」と、「涙の分泌量の減少」が挙げられます。そして、涙の減少がもたらす症状としては、いわゆる「ドライアイ」が挙げられます。
もちろん若い女性にもドライマウスはおこります。これも上記で述べたメカニズムによる発症例になります。つまり、日常生活のストレスから女性ホルモンのバランスが崩壊してしまい、唾液の分泌量が著しく低くなってしまうのです。
以上の内容からもわかるように、当医院にみえる女性の患者さんは増加傾向にあります。いろいろな症例とともに、いろいろな原因が考えられ、また少しでも早い対処が必要になりますので、心配な方は、まずはご相談ください。
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