ドライマウスになると、口内は歯周病になりやすくなってしまいます。しかし、唾液の量を意識的に増やすのはそう簡単なことではありません。かといって、そのまま放置してしまうと、殺菌作用がなくなってしまった状況が深刻化し、確実に歯周病を招くことになります。
しかし、歯みがきの方法を改善し、歯肉マッサージをすることで、歯周病予防をすることも十分可能になります。
マッサージにより歯茎が刺激されることで唾液の分泌も促されるため、ドライマウスになってしまった、もしくはその疑いがある人は、歯みがきの方法を改善すると同時に歯肉マッサージを取り入れるようにしましょう。
「歯をみがく」という表現から、誤解を招きやすいところがありますが、厳密に言えば、「歯と歯ぐきをみがく」という方法が正しい歯みがきの考え方であるととらえるべきでしょう。歯と歯ぐきの間にできる「歯周ボケット」の周辺をマッサージすることで、歯ぐきが盛り上がってきますので、歯周病の原因となる歯周ポケットを小さくすることができます。
そんため「歯周ポケットの周辺を刺激する」ことが、歯周病の予防になります。
歯周ポケットを小さくするためには、「歯肉マッサージ」を行うことが必須になります。そのためには、歯ブラシでしっかりと歯周ポケット周辺部を磨くことが重要になります。ただし、あまりにも力を入れ過ぎてしまうと、歯ぐきが下がってきたり痩せてきたりしてしまうので、これは逆効果です。できるだけやわらかい歯ブラシを用いて、あまり力を入れ過ぎず、しかし「しっかりと」磨いてマッサージすることをこころがけましょう。
歯肉マッサージの方法として、歯ブラシを利用するだけではなく、「人差し指」でマッサージする方法も有効です。
まずは歯周ポケットに気をつけながら丁寧に歯みがきをします。歯の汚れはブラッシングによってしっかりと落としてください。
指マッサージは手をきれいに除菌してから、人差し指の腹で行います。人差し指の腹で、歯と歯ぐきの境界周辺をゆっくりと撫でるようにマッサージングします。徐々にエリアを広げ、最終的に歯ぐき全体がマッサージされるように、裏表をまんべんなく行います。
このときにあまり力を入れ過ぎないようにしてください。また、入浴時の血行がよいタイミングで行うとさらに効果的です。歯周病がすでに進行している人は、1日に3回程度行うと効果的です。そうでない人であれば、1日1回で問題ありません。
歯周ポケットの大きさなどは、専門の道具(プローブ)がない限り自力では測定することはできません。歯周病の疑いがある人は、まずはお医者さんに相談してください。もちろん、ドライマウスの疑いがある人も、歯周病へのケアが必要になりますので、医師の力を借りることをすすめします。当医院でも随時ご相談を受け付けております。
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